こんばんは。
今日は朝から晩まで忙しい1日でした。
まずは、朝から打合せ。新城青年会議所の例会への参加について、事前に確認を致しました。詳細については別途ご紹介致します。
その後は、車を運転して静岡市にある「ニッセイ静岡駅前ビル」まで。
学生団体リテラス主催の「ドキュメンタリー上映会 & メディアリテラシー講演会」を拝見してまいりました。
イベントには多くの若者が参加しており、和気藹々とした雰囲気の中で開催されました。
まずは、下村健一氏によるメディアリテラシーの講演会についてです。
普段中学生に授業をしているとのことで、今回の講演でも普段と変わらない講義を実際に再現して頂けました!
中学生にも伝わりやすいように非常に具体的で明確な表現が多用されており、スッと理解することができました。
何より、年齢問わず知っておいて損はない内容だと思いましたので学んだ内容をまとめて掲載しておきます。これからの情報社会を生き抜くための手助けになればと…
情報に踊らされないための、4つの《?》 元TBSアナウンサー 下村健一さん
- 今 :世界各地でフェイクニュースが急増中(圧倒的拡散力)
- 近年:世界各地でメディアリテラシー教育拡大中(情報に振り回されないために)
→ どちらが先に普及するかで世界は変わる。
「食事をする」、「道を歩く」、「メディアを見る」という生活の中の基本動作に関して、今の日本人にとっては「メディアを見る」という時間が最も長い人が多い。
しかし、食事の仕方や道の歩き方を教わってきたのに比べて、最も教わっていないのもまた「メディアの見方」である。
そんな中でも、「4つの疑問を身につければ、知識がなくたって情報に踊らされない」。
①まだわからないよね? :決断を即断しない
今日の段階でのとりあえずの見方は決めていいが、今日の見方と違う情報が現れても決めつけで無視しないこと。
②事実かな、意見・印象かな? :ごっちゃにして鵜呑みにしない
情報の中で意見・印象はこれからもなくならないので、事実と切り分けて受け取る。
また、“事実”の中でも、
- 「間違った事実」:勘違い、思い込み
- 「本当の事実」:偏り、見落とし
- 「嘘の事実」:フェイクニュース
があるので注意が必要。
③他の見え方もないかな? :1つの見方に偏るな
まず探すべきなのは、他の情報源。偏りを無くすために、自分とは違った考え方・見方の人の情報を集める。
しかし、情報源が1つしかなかったら”想像力のスイッチを入れよう”。(立場、重心、順序)
立場や重心や順序を変えれば、他の見え方もきっとある。(第一印象だけで判断してはいけない)
④隠れているものはないかな? :スポットライトの中だけ見るな
スポットライトの副作用:「事実」を伝えていてもある面だけを切り取って伝えていると、「意味」は歪んで伝わる。どこにスポットライトを当てるのかで違って見えることもある。
①〜④が情報の見方、つまりメディアリテラシーに繋がる
メディアリテラシーの知識を正しく持っていれば、情報に振り回される被害者にならず、デマを広める加害者にもならない。
誰もが発信者になれる時代。情報をしっかり届けるための4つの自問が大切になってくる。(動画制作、SNS発信、日常会話でも同様)
- 何を伝えたいの?(明確さ)
- 決めつけてないかな?(正確さ)
- 傷つけてないかな?(優しさ)
- これで伝わるかな?(易しさ)
情報発信の際に肝心なのは、テクニックではなく、思いやり。
情報を受け取るための、4つの疑問、届けるための4つの自問を実践しよう。
それができれば、今後どんな情報ツールが現れても、情報洪水に溺れない。
詳細が記載された著書:「10代からの情報キャッチボール入門」
その後のドキュメンタリー上映会では素晴らしい動画を見せて頂きました。
三日間でここまで作り上げられたのには相当な努力があったのではと察します。
スマホで撮った動画にナレーションを吹き込んだり、字幕を付けたり、動画のストーリー(構成)を考えながらしっかりとしものが作成されていたと思いました。
また、取材を受けた市民の方々の想いを動画に乗せることができており、会場のコメントからも視聴者にも多くの共感を呼んでいたように感じました。
動画作成を通して、「伝える」ことを学ぶとともに地域の魅力を再発見できる素晴らしい機会になるということを改めて感じました。
今後、新城市での開催のチャンスを検討していきたいと思います。
わざわざ静岡市まで行った甲斐のある、学びのある1日でした!
明日は朝から観閲式!寒くありませんように。
それでは、また明日!